自己肯定感が大事だというけれど~Vol.2
前回の続きです
自己肯定感と積極性の関係、4つのパターン
1、自分は一人前の人間だし、がんばって、うまくやっている
2、自分は人並みの人間だけど、周囲のせいで思ったようにいかない
3、自分は出来は悪いが、それなりに一生懸命やっている
4、自分は出来損ないだし、何をやってもうまくいかない
このうち、自己肯定感が最も低いのは4のケースですが、問題の大きいのは2のケースではないでしょうか?ということを書きます
生きてゆくうえで、自分と他者との関係を築くために自己肯定感は大切です
自己肯定感が正しく認知されていないと、周囲の人との好ましい関係を保つことが難しくなってしまいます
たとえば、「私なんかスタイルも悪いし性格も良くないから男子にモテるはずはない」と思っている女子がいたとします
彼女は「こんな私に言い寄ってくる男子は下心があるにちがいない」または「私を愛してるなんて言うのは、ろくでもない男だ」と考えるようになります
もしやということで、お付き合いすることになったとしても、自分に自信のない彼女は相手のことを信用することができません
浮気をしているんじゃないかと疑って彼を束縛してみたり、自分から甘えたり誘ったりすることができなかったりと、相手との距離の取り方がうまくできません
あれ?心当たりがありますか?
はい、あります
世間には、いろんなキャラクターが存在します
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『ちびまる子ちゃん』を思い浮かべればお分かりいただけるのではないでしょうか
登場人物を、最初に挙げた4つのパターンに分類してみます
花輪クン、丸尾君、はまじ、みぎわさん 小杉、山田、〜ケース1
前田さん、〜ケース2
まるこ、たまちゃん、野口さん、ブー太郎、藤木、長山君、〜ケース3
永沢、山根、〜ケース4
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大雑把に、こんなところでしょうか
子どもにも大人にも支持されるテレビ漫画のキャラクターですから、それぞれに救いようのある描かれ方をしています
まして、子どもですから、基本的には天真爛漫(自己肯定感の素みたいなもの?)
だけど、天真爛漫だけでないところが、この作品の味であり、魅力になっているのだと思います
いじけたり、見栄を張ったり、欲張ったり、うらやんだり
つまり、全員が自己肯定感満載であったなら、自己肯定感なんていう概念が必要でない、虫とか鳥の世界と同じことになるのじゃないでしょうか
うちの庭で繁殖したカメムシや、ごみ集積所に漁りに来るカラスに自己肯定感があるとは思えません
何も考えずに、生命の本能で生きていくということになります
自己肯定感が高ければ高いほどいいのではありません
亡くなられたさくら先生も、いろんな人間が悩み、問題にぶち当たりながら答えを出していこうとする過程に意味がある、とおっしゃっていると思います
さて、問題にぶち当たった時に、それをすべて周囲のせいにする人間こそが、大問題なのです
我が身の評価が高い人は、失敗の原因・不都合を外部のせいにする傾向があります
自分が通常の注意を払ってさえいれば避けられた被害などについて、他人を責めたりするのです
成果はすべて自分の手柄で、失敗は他の人の責任だと思っています
こういう人の自己肯定感は、一体どこで身についたのでしょう
そうとでも思わなければアイデンティティを見失ってしまうような攻撃を受けた反動なのでしょうか
このメンタリティー形成について、知りたいと思います
そして、日本の若者に自己肯定感が足りないというのには、大きな問題を感じます
アイデンティティをしっかり持つこと
自己の背景にあるものを知っておくことは、前回の記事で書いたように大切だと思います